2013年11月5日火曜日

2013年10月 急行「ゆのさぎ」準備・切符編

鉄道遊走、里見です。

2013年10月13・14日に運転しました急行「ゆのさぎ」の運転報告ですが、またいつも通り準備編からお伝えします。

毎度毎度、土壇場になってバタバタするハメになっているので、今回はそういうことのないように早めに準備を開始したハズなのですが、・・・結果的には仕方がないにしろやっぱり土壇場でバタバタするハメになりました。
以前のブログでお知らせしたように、チケッターを作成したり携帯下車印を作成したりしていましたが、並行して切符の発注も行っていました。
当初は2011年10月運行の際に作成した着駅準常備乗車券の逆パターンの、発駅準常備乗車券と、ほか何かを組み合わせるつもりで居たのですが、ある時、皐月さんが上京するときの切符ということで学割のA型乗車券を作ってみたいという話が出てきました。
確かに学割の切符を作れる機会はもうないであろうから「皐月さん上京きっぷ」の方向で切符を作成することになりました。
いつも通り券面をイラストレータで書いて、いつもの印刷所にお願いしました。



まず学割のA型乗車券ですが、ルートは西岸=湯乃鷺として、西岸→津幡→信越本線経由→上野、運賃計算はのと鉄道部分もJR線計算で、皐月さんが上京した1992年3月の運賃表で算出しています。
劇中では“ゆのさぎ鉄道”(漢字表記かひらがな表記かは不明です)という設定らしいので、リアルさを求めるのであれば会社跨ぎの切符にすべきなのでしょうが、現状、同区間の切符(経由は若干異なりますが)は会社跨ぎの切符となりますので、混同を避ける為にあえてこのようにしました。
地紋の色は2日間以上有効の切符なので、地紋はいわゆる青地紋、淡紫色なのですが、淡紫色のCMYKで印刷すると緑っぽくなったりグレーっぽくなったりしますよという印刷所の言う通りの色合いになりました。これはボール紙の色と合わさってこのようになるようですが、世の中に出回っているいわゆる青地紋の切符で青っぽい物は、所定CMYKより少し青色に色味を振っているのかもしれません。



湯乃鷺(西岸)から上京するルートは、米原経由の東海道新幹線というのも考えたのですが、やはり学生が上京するなら「能登」だろう、ということで信越本線経由の乗車券にこの急行券です。
1992年当時の「能登」は14系座席車と寝台車を連結した客車編成で、座席車は自由席車両でした。なので、本来はこの急行券指定席券ではないのですが、通常の急行券では列車名が入らないので、あえて列車名が入れられるこの券にしました。
また、号車は1・2号車が禁煙車両なので、その内、発電機関の積んでいない静かな2号車としました。「能登 号」「金沢」「上野」の各ゴム印は、このために新調しました。



湯乃鷺から金沢までの急行券は準常備券にしてみました。
温泉地の最寄り駅から幹線乗り換え駅までの急行券位は常備券で常備してあるだろ!というツッコミはあると思いますが、単純に同じ券面じゃつまらないから、ただそれだけの理由です。
あと、発行したからには100kmまでのところで鋏で切らなくてはならない(なので、裏面の注意書きも寄せてあるのはそのためです)のですが、折角ですので切らないでそのままにしています。
また、「ゆのさぎ6号」は当時の「能登路6号」をベースにしていまして、湯乃鷺駅の発車時分は西岸駅通過時刻を計算して、号車はキハ58系2両編成中1号車が禁煙車なので1号車としていますが、「能登」と同様に「能登路」も全車自由席車両なので、通常の急行券が正当となります。

「皐月さん上京きっぷ」のそれぞれの発行日、皐月さんがいつ上京したかは劇中に表現がありませんでしたので、いつにするか散々悩まされましたが、到着日をホワイトデーにしようということでその前日という少しロマンチックな日付にしました。
ちなみにこの日はダイヤ改正前日でもあり、急行「能登路」が1往復減便になる前の最後の日でもあります。翌日以降なら「6号」が「4号」となります。



続いて「皐月さん上京きっぷ」をお求め頂いた方に、お配りしたA型往復乗車券です。
これ、私が単純に作ってみたかった切符、それだけです。
昔、切符の半分が色違いの切符で何処かに出かけた思い出がありまして、色々と調べたらこの様式の切符でした。この色違いというのは、単純に色違いとしたものとネガ・ポジに反転させたものと2種類ありまして、国鉄ではネガ・ポジのようでしたのでこの様式にしました。地紋の色は往復で2日間有効なので、上記A型学割乗車券と同じ淡紫色です。
なお特に指示はしなかったのですが、ちゃんと往路部分をちぎって回収できるように裏面にミシン目が入っています。



そして最後に、A型往復乗車券と合わせてお配りしましたD型急行券指定席券です。
こちらは「能登」用に作成したD型急行券指定席券と同じ様式ですが、201km以上に対し50kmまでとして料金金額を「1020」、報告券部分のマル数字を「05」に変更したものです。
実は、切符発注段階で車内イベントを企画していまして、この切符はその際の整理券として使用するつもりでした。また、不足分が発生したらセット用のものを転用するつもりでもありました。結局この企画は次回以降の課題となったので整理券としては使用することはなくなったので、合わせて配布することにした、という経緯がありました。
なお、上り列車で購入された場合は「湯乃鷺」→「小松崎」、下り列車で購入された場合は「小松崎」→「湯乃鷺」の券で基本的には配布致しました。
ちなみに、「ゆのさぎ 号」のゴム印は、常備券用と準常備券用とで幅が異なる為、わざわざ作り変えました。あと、ゴム印では押し間違えなどの訂正用に湯乃鷺駅の駅名小印も作成して、一部訂正に使用しています。

もし、この駅名小印が押されているセットだったら当たり(別の意味ではハズレ?)です。
なお、今回は印刷所の機械の調子の都合で、小人断線部分の穴は開けられませんでした。


これら切符は、通信販売で有償配布致しております。
詳しくはこちらをご覧下さい。

切符編は台紙編に続きます。

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