2012年11月1日木曜日

急行「ゆのさぎ」準備・切符編1

鉄道遊走、里見です。

サボ編に続き、次は切符編です。


去年は記念券のみを穴水駅で配布しましたが、今年はパワーアップして乗車券と急行券の台紙付きセット、更に穴水行き列車では準常備券セット、七尾行きでは常備券セットと、それぞれ別々の物を車内で配布しました。
元々、4月に計画した際に制作予定だったのが常備券セットでして、10月は準常備券セットをその時点から考えていたのですが、ブログで告知の通り、4月の計画は流れてしまったので常備券セットの案が宙に浮いてしまっていたのでした。
折角、デザインも作っていたのに勿体ない、この際だから両方作ってしまえ!!という勢いのまま作っちゃいました。

さて、切符制作についてですが、話は去年の急行「ゆのさぎ」の準備の段階から始めさせて頂きます。
去年のヘッドマークは鉄道遊走が提案させて頂いて実現に至りましたが、この際に鉄道遊走の団体列車に1両増結して一般乗車できるようにならないかという案が浮上したのでした。最終的には増結が不可能ということでこの話はなくなりましたが、録音目的で貸し切りをお願いしているため、常に先頭車を陣取る必要がある(運転操作音を入れたいため)ことから、乗車号車を指定するため指定券が必要となるのではと考えました。(サボ編で号車札を1号車と2号車を用意したのもこのため)
そこで、指定急行券風の記念券を制作して、一般乗車車両併結となった場合は指定券として、そうでなくなった場合は記念品として配布しようということになり、正規の切符を印刷している業者を、知り合い(通称:ボス)から紹介して頂いて切符を発注したのでした。

指定席急行券を参考にした去年の記念券
一般乗車車両併結の際には日付と号車を記入、両矢印を訂正して配布、乗車して頂くつもりでした
裏面は特に記載を入れませんでした
さて、業者と話をすると、早速見本が欲しいとの事でした。
国鉄時代の指定席急行券を参考に、イラストレーターで見本制作に取りかかりました。


指定席急行券は大抵D型で、D型券の寸法は縦30mm、横88mm、上を表面、下を裏面とした配置はサボ制作と同じにしています。
参考にした指定席急行券をなぞって文字配置するだけなので、あまり時間が掛からずに見本ができました。
この見本を作っているときは時間がないので地紋は諦めて無地でも仕方がないかと思っていたのですが、見本を送って電話で確認していた際に、印刷工程で無地でも一旦ボール紙に白色を印刷してから文字の印刷を印刷するので、無地でも色付きでも地紋ありでも印刷工程は変わらないとのこと。これは地紋を作るしかない!


ということで、国鉄地紋をトレースしてオリジナル地紋を作っちゃいました。
見本はほんの一時間程度で出来てしまったのですが、これは一週間程掛かりました。パーツが出来上がればあとはコピペで組み合わせなのですが、そのパーツ一つ作るのに偉く苦労させられました。組み合わせでズレが出て納得が行かず、印刷所の〆切り日ギリギリまで作っていました。最終的には“手書きっぽい”ということで・・・。
国鉄地紋を使えれば問題ないのですが、聞くところによると何処だか版権を持っている所があるそうです。「こくてつ」を「ゆのさぎ」、「JNR」を「YUNOSAGI」に、動輪マークにはその上に緒花ちゃんの髪飾りを乗せてオリジナル化しています。


イラストレーター上で地紋を乗せてみました。より切符らしくなりました!
これらデータを送って出てきた初校が、

こちら。
印刷の関係から、若干レイアウトが変更されています。
地紋の「ゆのさぎ」「YUNOSAGI」の文字が見難くなっているのに気が付いていましたが、修正する時間がなかったのでそのままとしました。
両矢印の書体がイメージ通りでないのと、裏面の中央の文字を消し忘れていたので、

修正してもらって、再校を出してもらいました。
これで校了。印刷に回ってもらいました。
ちなみに、この時点で300枚の予定でしたがネタ番が欲しいとの要望から、最終的に400枚刷りました。
出来上がった切符は好評で、苦労が報われた瞬間でした。

去年の話だけですが、ここで一旦区切ります。続きます。

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